Z世代の育成に悩むアパレルの皆様。

接客業で若い子が育たない!叱れない!

今、よく耳にする

『若い子は打たれ弱いから叱れない』

『注意をしたらパワハラと言われる』

という声をよく聞きます。

 

異常に注意深くなってしまった先輩社員が、

若い子に気を使い、仕事まで多く担い、

気が付いたらストレスでボロボロ。

 

ここまでチヤホヤと甘やかされてきた子供を、

社会人としてイチから育てないといけない、、、

教育を担当させられた先輩が誰しもつまづくポイントですね。

では、

本当にそんな風になる必要があるのか?

についてお話したいと思います。

 

まだ何者でもないのに自信がある若者

日本は少子化の影響もあって、

ここ最近ますます『若さが何より偉い』という風潮になっています。

 

小さいころから好きなようにさせてもらい、叱られたことが無い子供たちは

自分が正しい、

叱る大人はパワハラ、

教えてくる大人はウザい、

気分良く働かせろ

ってとこですかねw

 

SNSでの同世代の若い成功者をたくさん見てるため、

素人でもいつでも有名になれて稼げるし、と思うのでしょうね。

その人たちと同じ能力があったり努力できるかは置いといて(笑)

 

アパレルもその一例です。

毎日オシャレして立ってる自分、カッケエw

スカして売りもせずに店頭に突っ立って、

そのくせ

 
Z世代A

 

将来自分の店やりたいッス
とかってね。
まあ、言うだけは自由だからw
 
残念ながら少子化に加え、
中高年のオシャレ(最先端好き)の人口も昔より大幅に減ってる。
 
数少ないオシャレ好きの同世代だけを相手にして商売が成功してるのなんて
ほんの一部でほんの一瞬。
 
オシャレを生きがいにする一部の人間よりも
もっとたくさんいるそうでない普通の人に、
ファッションの良さやメリットを伝えて買ってもらわないと
アパレルの商売は成り立たない。
 
まずそういった現実があることを知らないゆえの自信です。
大目に見てあげましょう。
 

何の能力もつけなかった20代の未来

アパレルこそ、

向上心を持って自分で努力しないと

本当に何一つ身につかない仕事なんですよね。

 

入荷や出荷の業務や棚卸なんて上手くなっても、

残念ながらそれだけでは胸を張れません。

 

その会社によって違う、

その会社にしか通じないスキルだから

それが出来るから良いというものでもないし。

1ミリも転職のプラスにならないですよ。

 

何も出来ないまま30歳になったところを想像してみてください。

いくら大卒だったとしても、

とくに資格が要らないアパレルだからこそ、

「実績はよくわからないが、アパレルをしたことがある」だけ、というのは

企業にとって全然価値無いんです、思ってる以上に。

実績があってこそ『初めて』価値を持つのです。

 

たいした実績がないのであれば、

企業だって

2023年卒の大卒より、2030年の大卒のほうを採用したい、

そんな世界です。

 

若い今、それが解ってないだけであって、

中年は企業に具体的な貢献ができるかどうか、で採用や評価は大きく変わる。

そして年を取らない人、中年にならない人なんてこの世にいないのだから、

誰でも若いうちに、

何かは身に着ける必要があります。

 

昔は頼んでも無いのに、仕事をたくさんやらされ、

教えられたり怒られたりしたので

嫌でも能力はつきました。

そういう世の中だったせいです。

しかし、今は違います。

自分で望んだ人しか、本当に学ぶことはできません。

 

では、若いときに、アルバイトでも社員でも、

アパレルで働くと何が身につくでしょう。

アパレル経験者の中年からの分かれ道

ちゃんとやれば、

アパレルはたくさんのことが身に付きます。

①容姿や言葉遣いなど、初めて会った人への印象操作力

②お客さんの願望を聞き出す力

③質問力、受け答えなど会話展開力

④場や相手を細かく観察して販売に活かす観察力

これらが出来たことで

売り上げという数字に表れます。

 

実績を作って転職で給料を上げ続ければ

役職が無くても平均年収くらいは稼げるし、

営業などに転職して稼ぐ人もいます。

 

一方で、

能力が無い人でも受かるアパレルはほぼブラック。

ライフスタイルや給与待遇に雲泥の差があります。

 
Z世代A
どうしよう、、、自己PR苦手だし、実績も無い
 

その分かれ道に立って気づいてはもう遅いのです。

やる気無い後輩なんか放置で良い

そんな若い人を、一人前にするか、半人前のままにするかは

先輩に委ねられている、と言っても過言ではありません。

 

実は私も

接客のトレーナーという仕事を与えられていますが、

やらない人間はやらない、

そうそう変わらない。

 

言い方に気を付けたり、オブラートに包んだり、

「良いところを散々言ってからほんの少し改善ポイントを言おう」とか

そういうことはしてきたつもりだけど、

ある時、気が付いたんです。

 
ベテラン
あれ?私、売り上げも取って機嫌も取らないといけないの?

そう。

コイツらの給料を稼いでるぐらいなのに

さらに?機嫌取る・・・・???

だから、指導しなくていい、

指導してるフリでいいw

 

正確に言うと、

やる気がある子だけにきちんと指導する。

指導する相手を選ぶということ。

 

ぶっちゃけ、

誰が育って、誰が育ってないとかでお給料は変わりません。

イライラしながら、腹が立つ人間を一人前にする必要ありますか?

 

私は「もうお手上げだわー。」と思った子は

接客の話自体あまりしない。

 

どうしても指導しないといけない定期的な機会では、

逆切れとかされても面倒なので

どうにか良いとこ探して適当に褒めてますよ。

 

良いとこひねり出して無理やり褒めてるだけなんで、

「自分って凄いんだぁ」と勘違いして

何もしないまま老いるから、これが一番残酷w

 

若さが売れなくなってから

何もしないできたツケは必ず本人にきます。

バカは適当に褒めとけば宜しい

DMM TV

結局、先輩たちが出来ること

 

好きな人間しか本気で教育しない、という私の結論ですが

やる気がある人間にも、やる気が無い人間にも、

どんな人の前でも

プレイヤーとして輝き、実績を出し続けるということが

接客のトレーナーとして一番大事な気がしました。

 

いわゆるZ世代は、

私たちの世代が言われてきたような『仕事へのあるべき姿勢』を全く知りません。

仕事の厳しさはもちろん、楽しさも、です。

まだ働いたことが数回しか無い、

社会経験が少ないがためにそうなります。

 

それでも仕事が、接客が、楽しいというところを見せてあげれば

自分なりに頑張るなり、聞いてくるなりがあります。

そういった子をきちんと育て上げる、

そのほうがお互いにストレスが無いと思います。

 

今きちんと指導されない、と感じてる若い方、

先輩に能力がないのか、

もしくは先輩がお手上げなのかもしれない。

能力をつけたい、と思うならもう少し歩み寄ってみてください。

 

「すでにウチは関係性が崩壊しています」というところは

教育してくれる上司と出会い直すために、

この機会に転職するのも良いかもしれません。

 

クリーデンス

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