アパレル業界が売れない時代に販売員がやるべきこと
コロナショックが始まり、もう何年も経ちます。
それによる影響は大きかったですが、
アパレルが売れないのは、
コロナ以前の問題が山積みだから今に始まったことではないのですね・・・
20年アパレルをしてきて思うのは、
『売れない人間』や『アイディアが無い人間』は言い訳のレパートリーが実に豊富です。
・今日は雨だから・・・
・もう良い商品が無いから・・・
・今はみんなネットで買うから・・・
・近くのショップでイベントやってるからみんなそっちに行くから・・・
・給料前だから・・・
・セール待ちだから・・・
もう、手を変え品を変え、このパターンの言い訳を状況に応じて使い回します。
そして売れたら売れたで
「連休の中日だから・・・」また外的要因です。
あたかも分析したようにドヤ顔で言います!!
状況に合わせてこのセリフ選んで言うだけだったら誰でもできますよね?
しかもそれを意外と管理職や(社歴だけ)ベテランが言ってしまってることが多く、
ほとんどの部下たちはそう言われたらそうだと納得するだけですし、
最近は部下のほうがそれをドヤ顔で言っていたりします。
こうして売るアイディアが無い上層部から売る技術が無い部下へ、負の言い訳は引き継がれ、
会社全体、いや、アパレル全体に幅を利かせてゆきます。
・・・・みんな仲良く失業したいんでしょうか。
私は「それを踏まえて、そんなの大前提として、どうしたら売れるか?」という話をしたいのに、
話が噛み合う人がほとんどいません。
『コロナ』や『不況』は無能社員の最大の免罪符
そんな「売れない言い訳王」たちが、
このコロナショックや不況を一番喜んでいるように見えます。
それまでは自分の無能をケースに応じて必死に言い訳してきたところ、
今は全てが「コロナや不況のせいで売れない」で片付いてしまうからです。
不思議なことにそれを話してる表情はどこか嬉しそうです。
自分の無能と向き合わなくて済むし、
上司もバカなのですから、みんなで「コロナのせい」を合言葉に逃げ続けるでしょう。
そんなの関係無く、気持ちをコントロールして必死で実績を出している人間としては、
売上ゼロで帰る人間や、高給に見合わない本社の人間の給料まで頑張って稼いでるなんて嫌だなと思うときも正直あります。
こういった、失業しても「仕方無い」と思ってる人たちまで売らずに腰掛けて居られたら船は早く沈んでしまうので辞めてもらいたい・・・
これだけ「危ない危ない」と言われているにも関わらず、
まだアパレルには口で言うほど危機感がありません。
こんな中でも、西松屋など元々生粋のアパレル産業ではないところはアパレルにおける「普通になってるけど実は無駄」というものを潔く無くしたり、違う角度から工夫をして売上も上昇しています。
こういった実績のある企業からもっと学べないのでしょうか。
『妙なプライドと変化への抵抗』がある人ばかりが幹部だったり、
そんな企業ばかりだったら何も変わらないし、
このままだったら実店舗はプチプラしか無くてその他は通販、
コストと見なされやすい販売員は全員失業となりますね。
アパレルのこういったところが大嫌いでいよいよ愛想も尽きそうですが、
素晴らしい仕事であるのも解っているのでどうにか変わってほしい!といつも願う私は、
結局アパレルが大好きでもあります。
こんなに厳しい時代に、アパレル販売員が出来ることは2つだけ。
販売員の立場で、会社がつぶれないために出来ることは大きく分けたらふたつしかありません。
①販売力を上げること
②現場の声を本社にあげること
このふたつに尽きるかと思います。
①今より接客の成功率(買い上げ率)とセット率と客単価を上げる。
いくら不況だとはいえ、
来店するお客様が居る限り、
対応したお客様の中で何人にいくら売れたというクオリティを各自が上げること=販売力を上げる事です。
最低限、入店の割合が去年の80%なら、売上も前年の80%近くの店舗売上にはしたい、という気持ちでやってます。
そのために、
・トップの売れ筋商品のお勧めは全スタッフ寝ててもできるようにする(笑)←買い上げ率
・その商品が無い場合の代替え品も全員把握する←買い上げ率
・試着率を上げれば買い上げ率が70%にまでUPするので試着を増やす←買い上げ率、セット率、客単価
・リピーターに繋げること
そして1番重要視してるのが
・「セット率を上げること」です。
今に限らず、
客数減が約束されているこれからのアパレルの現場において、セット率UPは必須。
入店は半減していても、セット率か客単価を2倍にすれば、前年と同じくらいの売上は取れます。
客単価2倍というのはよほど商材が変わらないと現実的ではないですが、
私は他スタッフの2倍のセット率です。
他スタッフと何が違うのかと言えば、
スタイリングで「お客様を助けていること」です。
お客様と少しお話しすれば、
その人に何が似合うか、何を買うべきか解り、そのコーディネートまで頭に浮かびます。
アパレル=「見た目のプロ」として、
お客様の見た目を格上げする商品やコーディネートをする。
すると、セットで売れたり、あるいは高い商品のほうが売れたりするのです。
②現場の意見を伝えること
「売れない」から身の程をわきまえて「意見もしない」人が多く、
「売り上げに貢献しなくても上司に嫌われなければ誰でも居られる」という日本的なフワッとした集団である会社員が出来上がってしまったのです。
売る売らない問わず、「現場が実際お客様に接してる」のは揺るぎない事実。
本来なら本社の顔色とか見ないで堂々と言えることです。
ただ、「自分より下」と思ってる現場やスタッフの意見を聞ける上司ってほとんどいない。
言うのは「許すまじ」という空気であれば、売る人間(お客様に一番近い人間)も何も言わなくなります。
お店のためって思っても、
やれ「言い方を勉強しろ」とか「売るけど協調性(という名の忠誠心)が・・・」とか言われるので、
意見を出す人間にひとつもいいことはありません。
そこは上司の器次第ではありますが・・・
アパレル、不況で突然の解雇激増。速やかに転職の準備もしておこう
そんなふうに、店舗の本音を聞けないということは、回り回って撤退につながり、やがて倒産・・・
結果的に全員、現在の職を失うことも充分あり得るのです。
実際、こうした現場と本社の噛み合わなさからどんどん業績が悪化し潰れた店はたくさんあります。
元々脆弱なアパレル業界ですし、
コロナで拍車がかかれば倒産が早くなる可能性が上がるのは言うまでもありません。
あなたの会社は大丈夫でしょうか??
売上不振による突然の解雇が増えてます!
潰れるのを指をくわえて待ってるような状態の店であるなら、
すぐに転職エージェントに相談してください。
すぐに転職はできない(しなくていい)けど、転職の準備だけは今すぐできます。
転職のプロである転職エージェントに、
あなたが活躍できる社風と待遇の、あなたに合った求人を紹介してもらうことが可能です!
①登録と②非公開求人案内と③転職サポート、すべて無料です!!!
とりあえず登録して自分の条件だけ伝えてあとはプロにお任せしましょう♪
ストレス!接客業に笑顔は要らない、あなたのままでいること。 接客業が辛いと言われるひとつに、 『笑顔が作れないから辛い』という方が多いです。 実は私は、『笑顔を作れない人ほど』良い販売員になる、と思っています。 […]