アパレル店員を襲うストレスの病気『適応障害』
アパレル販売員も属するサービス業の人間にとって、
大変身近な病気『適応障害』。
販売員は『感情労働』であると言われます。
感情が労働内容の不可欠な要素であり、かつ適切・不適切な感情がルール化されている労働のこと[1]。肉体や頭脳だけでなく「感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要」である労働を意味する。
(Wikiぺディアより)
お客様にも神経を使うが、
現場の人間関係にも気を遣う。
相手があって、チームがあっての仕事であるが故、
サクッと働いてサクッと帰るなんて簡単にはいかないのです。
ずば抜けて考えが古い業界であるため、
本部と現場の温度差、
先輩と後輩の温度差、
ときにはお客様と販売員の温度差。
色んな場面で理不尽や違いを実感し、悩みが尽きません。
それにプラス、
長い拘束時間や、将来に貯金もままならない不安な収入。
転職するといったって、何年務めても特別な資格も無い。
と、ほとんどの人が、
苦しくても居続ける選択をしてしまいやすい業界。
そんなストレスや危険に常時晒されたら、
どのタイミングで心が壊れてもおかしくありません。
もうすぐに会社とのつながりを絶ちたい方は、
今話題の退職代行、
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では、
『辞める』じゃなくて『休む』か『続ける』という選択肢を取る方が
治療をしながら過ごす場合のお話をしたいと思います。
接客業に多い、ストレスが引き起こす『適応障害』その症状は?
適応障害には前兆があります。
今のあなたは大丈夫でしょうか。
・眠れない
・食欲が無い
・なんとなく憂鬱
・普段ではしないようなミスをする
という前兆があり、
これが中期になると、
・何もやる気がおこらない、今まで興味があったものにも関心が薄くなる
・憂鬱な原因(人間関係など)を思い出すと怖い、または涙が止まらない、動悸がする
・尋常ではないだるさ、起き上がれず寝たきり
など、辛い症状が出てきます。
「仕事に行かないと・・・でも行けない・・・」という葛藤を毎日繰り返し、
『行けない』という決断に至った人は欠勤が続き、
病院に行ったときにはすでに手遅れでやがて休職に至ることも少なくありません。
私自身も、
管理職の責任の重圧や、人間関係の拗れで適応障害をきっかけに退職した身ですが、
休職してるスタッフが居るというのはどの職場でもあります。
そこで思ったのです。
全然珍しくない、誰もがなりうる病気だと。
初めて訪れた精神科のある病院の様子
『精神病院』や『精神科』というと抵抗がある人も多いかもしれないけど、
勇気を出して行ってみると、
想像したよりもかなり普通の人がたくさんいてビックリしました。
仕事中の役職者らしき身綺麗なおじさまや、
アイドルのような若くて可愛い子、
どこにでもいるオバサン。
みんな静かに自分の番を待っています。
自分の番が来て、私は今までの症状を伝えました。
すると先生は、まず
適応障害は、ストレスの元と距離をあけることが一番の改善策。
転職をするのが一番です。
と言いました。
『え!!こんなに勇気を出してすがったのに、助けてくれないの?!』と、衝撃。
(ただ後々、そのアドバイスが1番的確だったと実感した。)
とりあえず、
軽い安定剤を出され、1日1錠飲むように言われただけ、
2週間後にまた来るようにと。
ただ、ここで医者のお墨付きである診断書を貰うことが何より大事。
この診断書さえあれば、
長期休んで働けなくなっても、
最大1年半、「傷病手当」という手当が国から出ます。
働いて得る収入の3分の2程度ですが、
あると無いでは全然違います。
また、早く申請しないと貰えるまでに期間がかかるので、
早く診断を下されることは大事なのです。
欠勤や休職もアリ!休むことを悪いことと思わない
適応障害になる人は、基本的にまじめな人だといいます。
他人のために神経を使い過ぎるようなところがあったり、
かといって自分の強い信念を捻じ曲げることもできなくて、
自分と他人の狭間で、白黒つかないことでひたすら悩む。
そう、答えが無いことなのに答えを出そうと、真面目に考えるのです。
だから、休んでも葛藤をする。
皆に迷惑を掛けているのではないか、
休んでる今、職場ではどんなふうに言われてるのか、
これから自分はどうなるのか・・・・。
だけど自分も含め、適応障害や精神の病気を比較的短期で克服した人間は、
長期休むという判断をすぐにしたことが吉となっています。
だから、適応障害になったら、
とりあえず後のことや周りのことは置いといて、
まずは休む決断をしてほしいのです。
では、私が適応障害の期間、どう過ごしたか、どう克服したのか、引き続き次の章で書きたいと思います。
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