試着時の接客のコツ!好かれるアパレル店員の『お似合いです』

試着時の『お似合いです』の伝え方

お客さんから多々言われるのが、

 
何でもかんでも似合うって言う店員が嫌!!!
です。
お客さんは、店員が『似合う』と言うことに、
こちらが思う以上に疑心暗鬼になっています。
また、店員側も『褒めるのが苦手』と言う人も多いです。
 
それはやはり、自分がお客さんの立場の時に
似合ってないものを褒められて「本当に?」と思った経験もあるでしょう。
 
また、それを自分に置き換えて、
『お客さんから見て、自分がお世辞を言ってると思われたらどうしよう』と思うと
余計にどう言っていいか解らなくなりますよね。
 
大丈夫です。
褒めなくても、媚びなくても、売れます。
 
とはいえ、試着室に入るとき=買う可能性があるから、です。
だいたい購入に至る確率が70%くらいくらいになると言われています。
試着室がチャンスの場面であることには間違えは無いです。
 
その機会を無駄にしないよう、
出来る対応をご紹介します!
 

似合わないものは絶対に褒めない

『似合う』の伝え方の前に、

大前提として

似合わない場合は絶対に『似合う』と言わないでください!!

もし言ってしまったら

 
ああ、この店員、買わせたいだけだなぁ
と思われ、信用してもらえなくなるからです。
『似合う』『似合わない』のジャッジは
日ごろから毎日ファッションに触れているプロとして、
自分の素直な感覚で良いと思います。
それが解らないという方は、
今はカラー診断や骨格診断など
参考にできるツールは無料でたくさん集めれるので
是非少しでも調べてみてください。
 
もしも似合わない場合、
主にこの3つだと思います。
それぞれに合った対処をしましょう。
①サイズが似合ってない→正しいサイズを持っていく
②色が似合ってない→似合いそうな色を持っていく
③デザインが似合ってない→似合いそうなデザイン(無地or柄など)を持っていく

嘘っぽくならない『似合う』の伝え方

では、似合う場合どう伝えるか。

 

『下から』褒めると媚びてると思われたり、

裏がありそうって思われたりするので、

プロとして『上から』言います。

ここに過剰な笑顔は要りません。(※またもや媚びてると思われるので)

 
あ、(大丈夫)、これは似合いますね。
もう、出来る限り、
落ち着き払って伝えてください。
私なら、
 
まあ似合いますよね、着なくても、手に持ってる時点で解りましたけどw
とか言っちゃいます。
 
要するに、似合うのは解ってたよ、もう不安は解消したね?大丈夫ね?
っていう感じです。
 
反応が薄い場合、
「自分でも思いませんか?」とか、
「(似合ってますけどアナタ的には)気になるところありますか?」と、
お客さんの感想を聞き、
後者の場合は
(プロの)私は似合うと思いますが、素人のアナタがちょっと違うとお感じになるのなら、、、」
と、希望を聞き、別のものをもっていきます。
ローランドビューティーラウンジ

盛り上げたほうが良い場合もある

場合によっては

『盛り上げるver.』のときもあります。

 

お客さんがノリの良い人だったり、

「似合ったらいいな♪」とウキウキで試着室に入った場合。

 

試着を終えたお客さんを見て早い段階で、感嘆符「!」を使います。

 
「あ!」とかですね。

 

『早いリアクション』が大事です。

変な間が空くと

 
え、今どう思ったんだろう、、一瞬反応に困った?
と思われたら、お客さんが揺らいでしまうので、
似合うと思ったら『早く』反応をすることです。

 

また、「似合わないかもしれないけど、着るだけ着てみよう」ということで試着された場合。

似合わないかもしれないと思ったものが、

意外と似合った場合、嬉しくないですか??

「私、こういうのも似合うんだ!」って、

自分の魅力を一つ多く発見したということですから。

 

見て『似合う』と判断したのであれば、

それを先に喜びます。

その「あ!」です。

 
あ!凄く良い!意外とというか、似合ってますよね?!?!
そして
「アナタが似合わないだろうなって言ってたから(←あくまでもアナタが言ったからというニュアンス)、
私もそうなんだろうと思ってたんですけど、全然!凄い似合いますね!」と盛り上げる。
するとお客さんもまんざらじゃない感じになるので、
 
なんで今まで着なかったんですか?もったいない~!
くらい言います。

『正直に』仕事して、『正直な人』と思われても良い!

上記のやりとりで意識してるのは

「作られた丁寧さ」じゃなくて、

プロっぽさ、または人間らしさや正直さです。

それにはただただ丁寧で感じ良く好かれようというよりも、

ちょっとの毒や事実を含めながら、

『正直に言っちゃう人』っていう印象をつけるです。

 

この『ちょっとの毒』というのは、

「ここまで似合うと思ってなかったです(笑)」とか、

「もし〇〇(別のもの)だったら別にそこまでおすすめしないですが、これは良いです!」とか。

どちらかというと「良くない」表現も、

ちょっとだけのぞかせることでマニュアルっぽさが無くなります。

 

そして『事実』とは、

「例えばこういう人は似合わないんですけど、お客さんの場合は~だから似合います」とか。

 

ただ褒めちぎって相手を気持ちよくさせるのは、

お客様は神様信仰が強かった時代の名残です。

今はお客さんもスタッフも対等。

というか、アドバイスをするという場面では私は店員のほうが上と思ってます。

 

不本意に自分の気持ちに嘘をついたり、

プロとして信頼を無くすことをしなくていいので、

①似合う似合わないの見極め

②どのような人に、どのようなものが似合うかという知識

この2つだけ、
とくに試着室で必要となることなので、しっかりできるようになりましょう。
 

これが出来ることで、チャンスを「◎(お買い上げ)」にできることが多くなるので、

接客回数は今まで通りでも売れやすくなります。」

 

むしろこの正直さを褒めてくれるお客さんは意外と多いです!

 
ハッキリ言ってくれる店員さんでホントにありがたい!

と、お礼は言われるし喜ばれるし、

頼られて
 
Name
ほかにも店員さんのおすすめがあれば見せてください
と崇められます・・・
それでリピーターや顧客さんになることも多いです。
 
何故なら、
ハッキリ正直に言う店員はまだ少なくて希少だと、ほとんどのお客さんが思ってるから。
 
ほかのスタッフと差をつけるチャンスはこんな場面かもしれませんね。
試着室にご案内するときはぜひ意識してみてください。

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