転職は善か否か。今の職場を「好きな理由」と「嫌いな理由」を考えよう
私はアパレルが大好きであり、大嫌いです。
大好きな理由は、仕事そのものです。
服を接客して売ることは楽しい。
お客様にもとても感謝されますし、
一般的に販売員が不要とか叫ばれていても、
実際は意外とまだまだ「買い物に客観的視点や助けを必要とする人」も多く、やりがいはあります。
大嫌いなのは販売員の地位の低さ(待遇など含め)と、
この時世なのにあらゆることへの感覚が古いこと。
「売れない売れない」って90年代くらいから言ってるのに、
現場には発言権が無く、
現場に居ない人の決定でずっとやってることが進歩しない点が大嫌いです。
今の仕事に疑問を感じる人、仕事を「好きな理由」と「嫌いな理由」を考えてみてください。
待遇が低い、人間関係が悲惨・・・といったマイナスは、会社を変わることで改善できることですよね。
私がこんな業界に20年も居るのは「仕事が内容が好き」だからです。
だから仕事内容は変わらず、その他のこと(待遇・人間関係)を変えたくて、
同じアパレル業界内で転職を10社くらいしてきました。
その中でも、長く働ける環境(比較的満足な環境)には5年以上居ますし、
長く働くには合わないなと判断したところは1年くらいで辞めます。
入ってみたけどブラックだった!最悪だった!というところは2,3ヶ月で辞めていますし、
残念ながら時代と共に潰れたお店もあります。
自分の意志でもそうじゃなくても、
どちみち転職回数が多くなってしまいましたが、
そのときそのときで適切な判断をしてこれたということで満足しています。
ただ、自分はもう転職慣れしてるので
というスタンスで働いていますが、
同僚などでも「辞める」と言いながら5年6年居続ける人を何人も見てきました。
何で踏ん切りがそこまでつかないのか、
そういった人たちの傾向を思い出してみました。
『辞めたいのに辞められない人』がズルズル居てしまう理由
①自己肯定感の低さ
アパレルは資格がありません。
しかも日本特有「間違ったお客様は神様精神」のせいでお客様からは常に理不尽な要求をされながら「従うのが当然」という文化。
それに加え、最小限に抑えられた給料で
それが日々当たり前になって何年も続くと、
「自分は無価値。他に移れるスキルも何も無いし、ここが雇ってくれてるだけでもありがたい」と思ってしまいがちです。
アパレルに限らず、サービス残業や無理を受け入れる人はなかなか転職しないなと感じます。
そうやって長く居る人ほど、
もう販売員として「売る」ことよりも「耐えて居る」ことに力を使っているので、
仕事内容はうっすい腰掛け社員になってるケースが多いです。
実際、そんな働き方とメンタルで長居し、
ひとつの偏った会社の文化ややり方しか見てないので
時間が経てば経つほど腰が重くなっていて、
「長く勤務している」という一握りの信用と安全を手に入れて、
ある意味ラクにもなってどこにも動けなくなっています。
もう『無』の状態というか、
毎日同じ繰り返しで、
意欲も目標も無く、
お金も貯まらず、歳だけ取っていく。
あるのは一向に上がらない自己肯定感と将来への不安だけです。
そういった人に限り、
忠誠心が高く便利ではあるので、
あちこち転勤もしていて、
企業は『意欲も使い道も無い人間を穴埋め的に色んなところへ大金を支払って転勤させてる』というバカみたいなことが多々起こってます。
②オシャレで若く居られるなど、それなりに良い点もあるから。
例えば社販のおかげで、本来より安く服を買えたり、
おしゃれを楽しんで他業種の同世代よりも「オシャレ」だとか「若い」だとか言われることにステータスを感じたりもするでしょう。
しかし社販は、
ただ得をしているのではなく、
「本来ならこんなに買わない」というものまで買っているので
結局大損もしてないけど得もしてないってところかなと思います。
また、他業種より同世代の人間が集まっているため、
友達感覚で楽しくつきあえる人も多いですし、
「みんなそんなもんだから」とか、「そんなに悪くないよね」とか、
良くも悪くも安心してしまうことはあります。
こういった理由で
自分の環境ってそんな悪いわけじゃないから今は辞めなくていいかなとダラダラ居てしまいます。
③謎の責任感と遠慮
アパレルはギリギリの人数でやってるところが多くて、
ひとりひとりが重要となってきます。
一日たった数人で、
売上取ったり検品したり、売り場作り、配送作業、事務仕事、ストック整理など多岐に渡る仕事を少ない人数で分けています。
だから、
自分が辞めたらこの店は、同僚はどうなってしまうのだろうと考えて
それを「辞めれない理由」にする人も多いです。
妙な責任感を感じてしまうというか。
同僚との関係性が良かったりすると尚更、転職=抜け駆けみたいで言いにくい。
ひどい店は、
1日2人での出勤だから1人病欠でもすれば、残った一人で店を一日切り盛りしないといけない、などもあります。
無理して出勤したところで病人です。
売上取りに行けるはずもありません。
実際こういった店は、人が辞めたり覇気も無くなり最終的に潰れるんですけど、
ここはスタッフの力量というより本社の怠慢でしかないと考えます。
④ヤバい会社が見抜けず、会社と一緒に低空飛行
これはアパレルの良くないところだと思いますが、
どんなに売らない人も解雇されません。
人手不足だから居てくれさえすればいい、みたいになってるんです、どんな人材でも。
ほとんどのアパレルは、
それに不公平感を感じた「売る人間」からは見切りをつけられて辞められてますし、
その結果、
コロナ云々じゃなく以前から大恐慌が起きてていつ潰れてもおかしくない、
もしくは潰れてしまった、というところがほとんどです。
売上が無いとお給料は出ない、当然のことです。
あなたの職場が今「社歴が長いだけで実質利益を出さない窓際族」みたいな人ばかりだったら、
売上が無いと会社は当然やっていけなくなるので、お店=あなたの職場は潰れます。
実際、私も長く務めた会社で、尊敬できる人ばかりが辞め、クソみたいな人間しかいなくなって辞めましたが、
あれは分かりやすいサインのようなものでした。
特別嫌なことは無かったけど、
何か私も「ここに居られないし居たくない」と思い、辞めることにしました。
間もなくその会社は私が居た店舗含め、すごい閉店ラッシュで規模を縮小しました。
遅かれ早かれ、やめることにはなりましたが、
計画性も無く過ごしてるときに突然解雇されたかもって思うとゾッとします。
なかなか辞めれない人にはその「店が無くなる前兆」や「組織としてのヤバさ」を感じ取る能力も低いと思います。
店がつぶれたところで、同じような系列の、同じような雰囲気を放った店舗に異動させられるのがオチでしょう。
もちろん給料も変化無く。
まさに「ヤバい会社と一緒に低空飛行して行き場がなくなる日を待つコース」ですね。
転職を考えたほうが良いヤバいアパレル共通点
ここまでご紹介してきましたが、
嫌な理由や将来への不安よりも、
好きな気持ちや達成感・成長を実感できるのであればアパレルを続けてても良いと思います。
そういうモチベーションが自分で保てて実績も作れる人に限り、
店がつぶれようが何しようがそのたびに転職できるからです。
しかしそうじゃない人。
ただただ惰性で、不安と隣り合わせで働いてる方、または環境に恵まれない方
・店舗運営スタッフ人数がギリギリ過ぎる
・有能な人材、魅力的な人材が辞めてしまって雰囲気が悪い
・本社の施策が明らかに急で変なものが多い、事務的連絡以外コミュニケーションが取れる状況に無い
・誰のために開いてるのかわからないくらい入店が少ない
・人間関係が最悪で仕事の内容に気持ちが向かわない
上記のような環境にある方は、
これ以上頑張っても時間の無駄です。
何回も転職をしてきた私からしたら、
「転職する前のほうが良かった」というケースはそんなに多くありません。
会社を変わるたびに
「今、給料が嫌で辞めたいから、少しでも給料が上がる会社で働こう」
「今、人間関係が嫌で辞めるから、人間関係が今よりは良さそうなとこで働こう」
など、転職をきっかけに自分が一番不安な部分を解消していき、
私は今どちらも問題なく働ける環境に行きつきました。
転職はエージェントに頼って在籍中に水面下でこっそり活動しよう
何回も転職したら受からないのでは?と思われそうですが、
ひとつひとつの会社で必ず胸を張れる売上や実績を出していることと、
それを上手くアピールする履歴書と職務経歴書を作成してくれて
面接対策までしてくれる優秀な転職エージェントが居る限り、
転職は楽勝です!
世の中に出回ってる求人サイトの求人は、件数が少ない上に給料も安い!
また、今出てる求人に自分で直接応募するのは損でしかないです。
これ、ほとんどの人がやってるんですけど、
経験者だったら本当にもったいないし、年収に凄い差がつくのでやめてください!
基本的に中途入社は低待遇ですよ。
経験者がバイトみたいな給料で雇えるんだから企業としてはラッキーですが、
転職者は自ら損しに行ってるようなものです。
そこを自分でやらないで、
エージェントを通すことでその会社の内情を聞けたり、受かりやすくなったり、
または一般には後悔されてない求人を紹介してくれて給料交渉までやってくれます。
ここまで言っても「転職する勇気が無い人」って動かないんですよね・・・
今まで見てきましたが、
転職エージェントはまだ日本で定着してないだけで、
決して怪しいものじゃありません。
永遠に年収300万でショボい人が集まる会社に使われてて構わない方はそれで良いですが、
半年や1年後もそんなんだと嫌だ!という方は
まずは休みの日に、エージェントと電話面談という形で、
今の自分の状況を正直に色々喋ってみて、
そんな自分に適したお店があるか聞いてみましょう。
エージェントには電話相談をしようが就職をサポートしてもらおうが、
一切無料、一切お金はかかりません!!!
というのが、あなたが就職したときはじめてエージェントには、
転職先の企業から莫大な謝礼金がもらえるからです。
そのためにエージェントは懇切丁寧にあなたの相談に乗り、
あなたの転職を成功させるために頑張ってくれます。
気になる企業に直接聞きにくいことや給料交渉なども、全部エージェントがやってくれます!
ただ、在籍中に転職活動をするのは難しいし、
エージェントにも、その人に適した仕事があるときと無いときがありますし、
エージェント会社それぞれで保有してる案件も違えば、エージェント自体にも当たりはずれがあります。
私は5社くらい登録して面談をして、やっと良いエージェントに出会いました。
無料の登録と面談だけしておけば、
良い仕事があった時点でエージェントが紹介してくれるので、
長い目で見ていつか今の職場を辞めたい、と思ってる方は数社申し込みしとくと良いですよ。
今の職場に知られずこっそり転職の準備を始めましょう♪
アパレルはもう嫌だ!という人の専用もあります。
未経験の職種に対して、色々教えてくれるので、話だけでも聞きたい方はコチラ!
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