ノルマはキツイ?アパレル接客業のストレスを軽減できる考え方
よく、アパレルの販売員だと、
と言われることがあります。
もう自分はそういうのを通り越してしまっているので、
相手が期待するような反応が出来ず、
という感じになってしまい、
「・・・( ゚∀゚)アハハ」と、
両者乾いた笑いでその場が締めくくられるという現象が起きてしまいますw
しかし実際売上に苦しむ販売員もいますし、
「他人から見たアパレルのイメージってやっぱりそうなのかな・・・」と思い、
そのストレスに対して改めて考えてみることにしました。
個人売上はノルマではない「辛い」「大変」は偏見と思い込み
まず、個人売上はノルマではありません。
凄く売っても、
同じ会社に居る限りは他の人たちと年収なんてほとんど差が付かない、
それが現実。
『昇格するには売上を』なんて、
高見の見物してる本社の人間が気分やタイミングで決めることで、
実際に、
「いくら売ればいくらの昇格です」とキチンと提示してくれる会社なんてありません。
正論を言ってしまうと、
「これだけ売ってくれたらお給料上げるよ!」という宣言するか、
逆に「これだけ売らないと雇わないぞ!」っていうのがあるのならサッサとクビにすれば良い。
それが明確な労働への対価ですが、
会社がそのどちらも出来ないということは、
販売員の売上につべこべ言っても無駄なのです。
そこが曖昧な限り、
販売員は自分のペースを保っていてもクビにはなりません。
それどころか、
口ではどーのこーの言いますが、
こちらが思うほど本社の人間は販売力を注視していません。
もう、ただのポーズですよ、
言っとけば仕事した気になるんでしょう。
それに、売らなくても人数がいないと休憩も休みも回せないのです、
居るだけで充分役に立っています。
そもそも店がつぶれたら終わり。失業するのは自分。
ただ、売上を取る意味として、店がつぶれないように頑張ろう、とは言えます。
不景気で店がつぶれたら無職です。
またしんどい転職活動をして新しい仕事や職場に馴染むのに何年苦労するでしょう・・・・
実際私も何度かお店がつぶれて苦労しました。
アパレルは売れないといとも簡単に店を入れ替えますし、
撤退もあちこちで起きてます、
コロナが現れてからはとくにバタバタと。
今はちょっとでも会社にお金を残してあげるために、
売ってあげて、残業しないであげて(自分が帰りたい98%です)サッサ帰って疲れを取ったり趣味を楽しみます。
自分の評価云々じゃないんです、お店がつぶれて自分が職を失わないためです。
自分の身を自分で守るため。
では、売れない人間は何をすれば良い?
職を守るための売上となると、ちょっとラクに考えれるのが、
「個人売上」じゃなくて「チーム売上」になること。
あなたが販売が下手な人間だとして、
努力しても上手くいかないのであれば、
売る人間にどんどん売らせれば良いんです。
売った人間を褒め、ストックや業務など、裏方に徹します。
売る人間が気分良く売って、
裏方も滞らず、
誰も残業しなくて(会社も意味不明な残業代出さなくて)済む・・・
これが成り立つお店は本当にみんなストレスが無いです。
現実的に少ないかもしれませんが、
今現在の私の職場は見事にこれが成り立っています。
管理職がその考えに達してるかどうか、というところも大事ですが。
売る人間の態度がいけ好かないときもあると思いますが、
あの人はあなたの職を守ってるって思えば、持ちつ持たれつですよ。
「売ってあげてる」スタンスが強い私もようやく逆の発想ができるようになりました。
「売らせてもらってる」。
それだけ裏方の人達の働きが無いと定時に帰れてなかっただろうなと思うから。
とても感謝しますし、1.5人~2人分売るのはごく当たり前という気持ちで店頭に立っています。
もう最下位でかまわないと腹を括って、
接客以外のところで評価を得るように、
手際良く仕事を片付けてゆき、周りにアピールしましょう。
会社の目と上司の目、気にしてもほとんどの場合は雇用に影響無し
売上は自分の職を確保するためであり、
または自分の成長、次に転職するときの武器になるためだったりします。
でも実際は『会社からの評価と上司の目』を気にしてる人が多いです。
会社は給料上げる気も下げる気もありません。
具体的に「もう今月の売上が●円になるようなら辞めてくれ」とか言われたらそのときに初めて会社の目を意識しましょう。
万が一お給料が変動したとてほんのちょっとです!
メル●リでカバーできるレベルなんだから、
買いまくってる洋服を1枚2枚手放せば済むことです!大丈夫、
持ってることすら忘れてた服なんて無くなっても困りません。
あと、売らないと怒ってくる(機嫌が悪くなる)上司・・・
怒らせときましょう!
ただのマネジメント力不足です。
怒らなくても売ってもらう方法はいくらでもあるし、
そもそもそれだけちゃんと接客を教えてきたのかどうかも怪しい。
彼(彼女)が怒るのは心のどこかで自分のマネジメントで上手くいってないことを解ってるからではないでしょうか。
アパレルは管理職といえど経験不足で視野が狭いことは多々あります。
若くして管理職についた人ばかりなのに、
役職がついただけでいきなり経験豊富な熟練管理者になれるわけではないのです。
相手もきっと仕事の壁にぶつかってるのよ・・・と、
どの立場かわかりませんがゆったりかまえて、ちょっと神妙な顔で聞いたフリしておきましょう。
ね。どの立場か解りませんが。
怒れば気が済む上司なんか基本的にバカなので、
きちんとした成果なんて言うほど求めてきません。
それに、
この人に怒られても会社はあなたを解雇してない、それで良いのです。
売上は取れずとも、この上司を受け流して目の前の仕事に集中するメンタルを育みましょう。
でも、個人売上は修行と思って取り掛かるのは良し。
販売力があれば店がつぶれても同業ならすぐに転職できます。
販売力を証明するための数字作り(客単価とセット率)を意識して取り組むのは将来の自分を救います。
販売額の合計ではなくて、
セット率と客単価を伸ばすというのは、
面接官が聞けば『あなたの接客にどれほどの説得力があるか』が解る数値です。
お店のスタッフ全員の平均を越えるだけでも、
あなたの販売力が高いほうであることが証明できます。
修行と思って頑張るぶんは無駄ではありません。
私の場合、
販売しかやってこなかったので、
今から他業種を0から学ぶより販売力を証明できる数字を作るほうがラクでした。
『販売額』と違って『販売力』は、
気が乗らない日はサボってもいいし、
嫌な客に無理して接客つかなくても、それだけでは落ちません。
今頑張れそう!っていうときに集中してトライしてみれば良いでしょう。
それに、接客は本来楽しめるものです。
色んなフィルターがかかってしまい、
そうは思えない方もいると思いますが、
楽しく会話して、お客様の役に立ち、
自分のお勧めどおりに買ってくれて、感謝してくれて、
また自分に会いに来るんです。
この達成感ときたら、SNSで何件いいね貰うよりも嬉しいことです。
SNSで褒めて褒めてって身を乗り出してる大人は実生活でなんら褒められない可哀想な人なんでしょう、、、
売る力がつけば、嬉しいだけじゃなく実際仕事や転職などで得をすることもあります。
そうなってからがアパレルは楽しいんです。
店の服安く買って満足してるだけなんて、そりゃつまらな過ぎでしょう!!
『自分という人間が認められて求められてる』
売れたら解ることですし、
それを一人でも多くの販売員と共有したくて、
私はこんなブログでさらけ出してあれこれと書いています。
恐怖や焦りは売上を遠ざける一番の原因です。
今回お話ししたことで少し気持ちをラクにしてもらえたらいいなと思います。