ショップ店員、給料アップの近道は『転職』
アパレル販売員は若いうちしか出来ない、
と思われる大きな原因はお給料です。
実家に居ながら好きな服を買って、
食うに困らない年齢ならまだしも、
独り暮らしをして独立するとなると、
ほとんどの場合、かなり節約をしないと暮らしていけない程度の収入。
私自身、一般的に少し遅めの30歳から独り暮らしをしてみたものの、
親から援助が無いと到底暮らせない生活でした。
当時手取りで10万円前後。
アパレルでは毎月「社販」という、
お店で着用する服を買ったお金を毎月徴収されるため、
このくらいの手取りになることは珍しくありません。
ところが38歳現在。
ここ2年間で、手取りは倍以上になり、独り暮らしにしては広めの新しいマンションに移り、
貯金はスローペースですが、不自由なく生活しています。
決して裕福ではないものの、
やっと好きな仕事で人並みに近いお給料をもらえてるという実感があります。
収入が低いとされる職業なのは百も承知だが、
アパレルの仕事がとても好きだし、私は販売が得意なので、
好きな仕事で生活できていることを大変嬉しく思います。
昇給はあてにならないどころか絶望的。見切りをつける勇気を。
以前正社員として勤めた会社は、
副店長に昇格して月収が1万円アップしたものの、
それ以外の昇給はほぼゼロに近かったです。
つまり7年間勤めて月収1万円×12ヶ月で、年収12万円しかアップしていない。
店長になったとしても、もう1万手当がつくだけなので、
年収が更に12万アップするだけなのです。
ひとつ役職を変わることは楽ではないし、
もちろん毎年のように役職が上がるわけでもありません。
また、店長の先にある「エリアマネージャー」ともなると、
かなりの店長経験や実績が必要な上に、
ひょっこり他社から引き抜かれてきた人間がポストを埋めることもあり、
ほとんどの販売員にとって現実的な立場ではありません。
高評価を得て賞与に反映させるというやり方もありますが、
その判断の基準は実に曖昧。
そのときの上司によっても違うし、
個人売り上げを取ったところで、それだけではなく、
ほとんどの場合、
店舗売り上げなども反映されてしまい、
結局右肩下がりの店舗売り上げに足を引っ張られ、賞与が減らされるという理不尽なことも多々あります。
36歳当時、年収300万も満たない副店長だった私は、日に日に不安が増していきました。
こんなに働いて、売り上げに貢献しているのに、
給料日に10万円しか振り込まれない口座を見て落胆する日々。
恥ずかしいことに、
私は親の援助を受けて数年独り暮らしを謳歌していました。
ただ、その親が、病気で余命があと半年となったときに、
もちろん援助も無くなるし、
このままだと親に心配をかけたままになってしまう、と、
ようやく、より良い条件を求め、今居る場所に見切りをつけて転職を決意したのです。
私が2年間で年収100万円アップした転職成功例
では、何が良くて、転職で年収UPできたかをお伝えします。
①管理職経験があったこと。
今まで7社くらい転職をしてきて、期間の長短も様々でしたが、
その中のいくつかで管理職を経験していたことは転職におおいにプラスになります。
管理職をすることは、
上司や部下とのコミュニケーション能力や時間管理など、学ぶことは多いです。
ほとんどの企業が管理職経験者に対して、
「普通の社員とは一線を画した経験をしている」と見なすため、
たとえほんの一瞬であっても管理職を経験することは就活において大変有利。
その他、『リーダー』『チーフ』も同様です。
少人数店舗の管理職ともなればすぐに順番も回ってくるので、
3人体制や4人体制の店舗は管理職という肩書を手に入れるのは、そう難しくありません。
②販売力を証明できた。
販売力を測る数値としてアパレル業界で共通の、『セット率』と『客単価』。
一人当たりのお客様に対して、何点・何円売れますという数値です。
これが他スタッフの平均や会社の平均を大きく上回っていることを証明できれば、
販売力が高いことを証明できる。
全国の販売員の実績順位が出る会社はそちらにフォーカスして上位を取るように頑張るのも良いでしょう。
自分の場合さらに良かったことは、毎日販売力を追求してきた結果、
社内の他県店舗での出張販売を任されたり、社内の賞を受賞したことです。
そんなことが昇給に反映されるケースは少ないですが、履歴書に書ける輝かしい実績です。
これこそが今居る会社で実績を作る一番重要な理由。
次の転職での武器を作るのです。
最後に③優秀なエージェントに出会う事。
経験者が転職を考えている、となるとたくさんのエージェントが面談を申し込んでくるでしょう。
人材不足のアパレルなので、
経験者が欲しい企業と、紹介報酬が欲しいエージェントが必死で人材確保に向けて頑張っている状態。
従って、エージェントも様々で、
とにかくどこでもいいから転職させようとやたらと急ぐ人や、
話を聞いてるようで聞いてない、こちらの要望が伝わらない人もいる。
また、給与交渉に後ろ向きなエージェントもダメです。。
だから、何件か面談(主に電話かskypeだと思います)の予約をして実際何人か話してみて、一番相性が良い方と頑張ることがお勧めです。
私は8件面談して、その中でベストな担当者さんに会えました!
面談を受けたエージェントに対して不安がよぎった場合はまた別のエージェントを探すことも大事です。
エージェント探しは在職中でも出来るので、
「今すぐの転職を考えてはないものの良いところがあれば転職したい!」
というときにエージェントに登録をしておくと、
良い求人があれば、すぐに紹介してもらえます。
しないと損!完全無料の転職エージェントへの登録。
転職エージェントの存在を知らない人も多いですが、
簡単に言うと、転職活動を全面的に助けてくれる、自分専属のアドバイザーです。
今回のような中途採用での転職の場合、
エージェントを通すことで「ある程度経験を持った人間が入社するにふさわしい給与額」を交渉できるところが多いのです。
それには良い給料を出して頂くために、
面接で「この人材は絶対欲しい!」と思わせる必要がありますが。。
そのための履歴書作りから面接練習まで、何から何まで面倒を見てくれるのがエージェントです。
自分で求人を見て応募するよりも圧倒的に有利なのです。
では、こんなに自分の転職を手伝ってくれるエージェントに、いくら支払わないといけないのか・・・というと、『無料』です。。
就職活動を手伝ってもらう私たちがお金を払わなくて良い理由は、
採用にあたって企業が決めた私たちの年収の約30%くらいがエージェントに報酬として貰えます。
例えば、決定した年収が400万なら、
エージェントは約130万の報酬を企業から「良い人紹介してくれてありがとね!」という名目でもらいます。
エージェントも自分の報酬のためになるべく高値で取引をしたいですよね。
だから私を高値で転職させるために最大限の知識を活かしながらフォローしてくれるのです。
結果的に、私はエージェントの助けを借りて、
転職で年収を100万円上げることが出来ました。
これを知人に話すととてもビックリされました。
そして、アパレルは元々「理不尽でも仕方ない」とか「給料も業界自体そんなもん」と思ってしまってる方が多く、
どこに行っても一緒と思うのか、
同業への転職をあまり真剣に考えてる方がいないように感じます。
私と同様、エージェントに助けてもらって転職をした知人や、
「今すぐ転職はしないけど、良い求人の空きが出たらすぐ連絡もらうようにお願いしといた。」という友人もいます。
あなたの経歴や要望を解ったエージェントが仕事を持ってきてくれるのでミスマッチが少なく、
私もビックリするほど自分に合った会社に入ることができたので今はもう転職活動はしていません。
ただ、エージェント経由の求人は市場には出ないんです!
だからこそ、アパレルの転職事情をすべて把握しているエージェントにまず相談してみることをお勧めします。
しつこいけど、無料!!!です(笑)
より良い会社に転職出来る自分になるために、日々成長しよう
良い転職をするために、面接を頑張るというのも大事ですが、
転職に至るまで自分のしてきたことはそれ以上に大事です。
販売力を上げて実績を作ることも、役職に就くことも、日々の努力の積み重ねでしかありません。
転職でお給料を上げてきた私も、
より良い待遇を求めて転職することがあるかもしれないため、
売り場では日々新しいことを習得し、実績を出すことを努力しています。