アパレル店員が思った『接客業が嫌だ!と言われる理由』6選

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『接客業が嫌だ!と言われる理由』6選

「接客業が嫌」というのは、

業界内外でもう最低でも1億回は聞いてます。

先日も、すごく会話も上手でスタッフ仲も全員と良く、

お客様にもにこやかに対応している、一見、非の打ちどころが無いスタッフですら接客業が嫌で辞めると聞き、ビックリしました。

売る売らないは置いといて、

お客様への真摯な対応、笑顔、感じの良さ・・・平均点が高くどこでも通用するような優秀な人です。

『出来る人』も『出来ない人』も、声を揃えて「嫌になった」と去りゆくアパレル業界。

 
一体、何でなんだろう・・・

改めて考えてみました。

①態度が悪いお客さんから受けるストレス

これは「人間関係の悪さ」と同じくらい聞く理由です。

元々対等なはずなのに、

日本のサービス業は歪んでいるので、店員を下に見る文化が定着していますし、

「カスハラ」という言葉も生まれ、

お客さんの知らないところで店員は理不尽に叱られたり傷ついたりし、

酷い場合は働けなくなくなります。

私も長年ずっと思ってきたことで、

モヤモヤした気持ちが収まらないことも多々ありました。

最近ほとんどそれが無くなったなあ・・・と思い返すと、

これに対して解決は意外にも『その場で文句を言う』です。

お客さんにじゃないです。

近くにいる、なるべく口が悪いスタッフwを選び

 
ヤバいのが来たよ!

と。

私は口が悪いスタッフ同士しかわからない隠語を使ってます(笑)

そして手短に2,3分で起きたことを話し、聞き手も手短な毒舌で同意します。

するとアラ不思議。

半分以上、気持ちが切り替わります。

勿論、お客さんに聞かれてはいけないので、バレないように手短に!が鉄則ですけどね。

店員も人間なんです。

理不尽なことを我慢するのも、

度を超すと人間として尊厳を奪われるようなものですから、ホントに。

けっこう効果あるんで、職場に適任者が居る人はやってみてください。

人によっては怒られるだけなので、相手を厳選しましょう。

クリーデンス

②気を使い過ぎて疲れる

社内の人間とのつきあい+お客さんへの対応。

常に人を相手にしていて気が休まらない。

私も、目の前のお客さんが「何をしたら喜んでくれるか」無意識に考えて実行してるところがあるので、

仕事が終わると、魔法が解けたように生気を失い、休みは廃人みたいになったりします。

冒頭でお話したスタッフもですが、

「コミュニケーションが上手いスタッフほどそうなる傾向が強い」です。

それは、普通の人では気づけないようなことを気づいたり、言葉の行間を読むのが上手かったり、

とにかく会話の長短に関わらず、感覚を研ぎ澄まして頭をフル回転させているせいです。

ある意味、社会生活の中心であるコミュニケーション能力が長けてしまってる代償でそうなるということ。

ちょっと自分の才能を呪うものの、才能が発揮出来る仕事に就けている喜びも感じます。

そして気を使い過ぎる理由もう一つ。

日本のサービス業のサービスは必要以上であり過剰である。

だからサービスする方は無限に完璧に余すことなくやらないといけない、と思い込まされている。

でもそうじゃないんです。

実はやらなくていいこともたくさんありますし、毅然としてても良い場面もあります。

その線引きが自分の中で出来ていれば、「失礼にならないようにしないと!」という謎の強迫観念から解放されます。

③売り上げのプレッシャーがキツイ

これもよく聞きます。

私は売れる人間なので、売上なんかゲームスコアだと思ってやってます。

毎日がゲームですw

別に売れないからといって給料は下がりませんしクビにもなりません。

適度にみんなと仲良く働き、自分の得意なことで貢献しましょう。

アパレルは基本的にギリギリの人数で回してるところが多いせいか、この問題はずっとあります。

一番良いのは面接時に公休日数とスタッフの人数をしっかり聞くことですね。

 
ここで間違えたらどうあがいても決められたようにしかなりません。

以前、転職活動をしていて、

私は二つ選択肢がありました。

①ハイブランドの店長職、スタッフ人数合計3人、公休8日

②セレクトショップ役職無し、スタッフ人数20人、公休10日

販売員としての更なるキャリアを思えば①の前者です。

でも、ふと思ったんです。

 
わたし
これ、平日2人体制ってことは、何か体調崩したりしたらどうなるんですか?
 
ウーン・・・

みたいなやりとりが面接官とありました。

熱が出ても、生理痛がひどくても働かないといけないなんて地獄です。

そんな働き方求められたくないですよね。

健康上で無理をしてる、ということで

あらゆることへの判断力や対応力が落ちて、二次ストレス、三次ストレスを生みます。

これは残業も同じです。

今いる会社が残業が多いと感じたら、出来る範囲で抗うことをお勧めします。

⑤職場の人間関係が悪い

これはアパレルに限らず、

トップレベルの退職理由でしょうね。

とくにアパレルは社会経験が少なく視野が狭い未熟な人が集まっていたりする場合もあるので、

アッと驚くような人もいますし、

仕事よりいざこざを楽しみに来てる人もいます。

こればっかりは、どうにもならない。

転職回数が多い私は何度も新しいところに飛び込みましたが、

そのたびにお互い苦手同士の人に出会います。

その苦手レベルも様々ですが、とにかく相手の立場や心境を知ること。

共感できなくていいので、

「こういう人間」ていうのが解れば対処法を考えて実行するまでです。

こういうのは、感情的にならずに着々とやるのが良いですね。

その相手と関わる瞬間だけの演技。

上手くいかない中でもとくに、上司と部下の関係はその代表格です。

ここを調整できればかなりラクになるのではないかと思います。

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そうはいっても、自分に出来ることは実行し尽した上で、

ストレスがMaxでもう折り合いがつかない・・・となれば転職もアリでしょう

アパレル・インテリア・コスメ業界の求人・転職サイト

これは、ずっとついて回る問題です。

アパレルの仕事のままで給料を上げるのであれば、

①実績を作って転職を繰り返す

②ある程度までいったら副業(←今私、ここに向けて頑張り中。)

となります。

「ひとつの会社で、店長になって、マネージャーになって、本社に行って・・・」

という妄想はほぼ叶いません。

今の時代だと時間をかけてそこにたどり着くまで何年、

それまでお店や会社は存続してるかどうかもわかりません。

また、ひとつの会社で上がる給料もたかが知れてます。

言い方悪いですが、アパレルにこだわるのであれば、

すべてのアパレルは踏み台だと思って飛び移っていくのが得策でしょう。

勿論、そのあいだに様々な物を様々な人に売る技術を身に着けたり、

実績を作ったりすることで転職もしやすくなります。

いくらアパレルに資格が要らないとはいえ、

服が好き!というだけで転職出来る時代は20年前に終わりました。

また、②の副業も考えるなら、

本職で完全に出世してしまうと時間的にも体力的にも余裕が無くなってしまうので、

行けるとこまで突き進む!ではなく、

労働時間や休みの日数、スタッフの人数。。など多面的に見据えて、

「どこまでならやれるか」を自分で線引きして転職するのも良いでしょう。

低賃金だけど休みは多いよ、という人には副業という選択肢もありますね。

アパレルの闇を語るYouTuberとか見る価値無し!

色々と挙げてきましたが、20年という期間で、色々失敗したり学び、

今「接客業が嫌」という理由は全て無くなりました。

よくYOUTUBEで、たかだか10年未満アパレルかじっただけの人が、

「アパレルはこんなにひどい」と語っていますが、鼻で笑って観てます。

何年接客した人?何社で働いた人?

みんなアパレルでの接客業に関して、

たいした経験値ではありません。

参考にする必要は無いと思います。

ただ

アパレルが大変、接客業が大変ということはわからなくないです。

自分もここまでくるのは大変だったし。

アパレルでどうにかやっていきたい人は時々私のブログでも見てくれたらいいし、

若いうちに方向転換しようって人はエージェントに登録した上で、

次決めてから辞めましょう。

アパレル出身者が移れる職種であったり身に着ける必要があることなど、

エージェントがすべて無料で相談に乗ってくれます。

早速、次の休みに電話相談の予約だけでもして、

それから転職を考えても遅くないと思います。

いかんせん、今アパレルや接客業で辛い、という人が、

頑張るなり方向転換するなりして、どちらにせよみんなが良い方向に行くことを願ってます!

クリーデンス

 

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この記事を書いた人

アパレル販売員歴20年以上。国内ブランド、古着屋、インポートブランド、ラグジュアリーブランド、セレクトショップに勤務。
老若男女様々なお客様層を計数万回接客してきました。その中で感じた色々な事を発信していきたいと思います!
接客業をストレスにせず、遊ぶように売って楽しく働く方法模索中。

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